2016年11月10日木曜日

参議院議員 たかがい恵美子先生

研修の第3講目は、たかがい恵美子先生。
「生涯を通じた女性の健康」がテーマです。

【女性局が実行してきた政策】
・ハッピーオレンジ運動。児童虐待防止活動。要因を分析し、ワンストップで相談できる、三桁の189(いちはやく)を創設。
・児童扶養手当を倍増した。
・育休取得促進から産むための環境整備へ。
・リベンジポルノ法を制定。

【女性の生涯を通じた健康をまもるために】
・諸外国では、女性の健康に着目した法律がある。日本では健康増進法(女性に着目したものではない)、母子保健法しかない。妊娠、出産の時期のみ。生涯を通じてまもるための法律が必要。
・乳ガン検診・子宮ガン検診、未だ3割ぐらい。自らの健康をまもり自ら行動する、この啓発活動を推進していく。
・出産までに、ホルモン変動から、子宮筋腫、子宮内膜症が知らない間に悪化しているケースも。身近なところで相談したり、女性が体のことを知る機会が必要。
・「女性版ふるさと対話集会」で、自民党女性議員が女性のニーズをきめ細かに聴き、政治に活かしていく。
・国費でライフサイエンス分野の研究。3.5兆円。その中で、女性の健康を科学する分野が、昨年スタートした。厚生労働省に女性の健康推進室をつくり、予算をつけていっている。
・この法案について、一度提案したが廃案になったので、もう一度、女性の健康支援の必要性を訴えて、理解を得て法案提出できるように今、取り組んでいる。
・「働く女性達」だけでなく、いろいろな立場の女性をまもる視点。それに加えて、「つらい状況で働く女性」が楽にはたらける社会へ。

【女性の就業】
・女性2800万人働いている。人口が減っている渦中にあって、この3年の間に100万人以上、増えている。(給与増大ざっくり約2兆円)6割はパート、非正規。年収100万〜199万が多い。残り4割年収200万〜299万が多い。
【65歳からの人生をいきいきと】
・高齢社会を幸齢社会にしていく。550億の国予算。小さい家に移り住むのに補助金。商店街のシャッター店で集える場所。
・高齢者との世代間コミュニケーション不足から、人間関係がうまくとれない状況が出てきている。事業化の中に取り込んでいく。

【お産の現状】
・年間で全国で104万件のお産がある。今、お産をとれる病院が減ってきている。高齢出産も増加しているので、リスクに対応できる病院が求められ、数が減ってきている。母子健康センターの活用も必要。10年前に法整備で出産育児一時金42万円きちんととれるようにした。女性の医師の育成も。

【子ども女性医療支援センター】
・福島県立医科大学に開設。助産師、産婦人科、小児科医師の研修も。

【うつ病】
・鬱病は、男性より女性が多い。約2倍。いつのまにか、男性の病気と錯覚しているが、実際は女性が多い。