本日は、午前中、市役所にて説明を受け、午後からは門真市総合教育会議を傍聴しました。会議の案件は、令和2年度決算について、新型コロナウィルス感染症による教育現場の状況について、教育視察の今後について、その他です。
令和2年度の決算については、各小中学校のトイレを改修したことや、七中の外階段を全面改修したことなど報告がありました。また、学校施設の消毒を外部委託し、しっかりと消毒していただいていることや、ギガスクール構想について、令和3年4月から授業での活用を実践的に取り組んでいることなどコロナ禍の中において様々な工夫をしながら教育現場で前に進めていることの報告がありました。
特にICTを実際の学校現場で活用するためには、教職員のスキルアップが重要課題であり、昨年度よりICT活用検討会を立ち上げて教員で情報共有を深め、育成を図っているということです。
コロナ陽性者発生による臨時休業は、令和2年の8月以降のべ23校に上り、令和3年度も6月までで、のべ6校。
デルタ株の猛威もあり、今後臨時休業の運営も含めさらに油断せず慎重な対応が現場に求められています。
家庭オンライン学習については、教育委員の皆様からも様々なご意見が述べられました。これまでの学校教育と違う形での授業になるわけですから試行錯誤があるとは思うけれども、広い視野を持って新たな意識で取り組んでほしいというご意見もありました。
私個人の意見は、オンラインやICTを使った授業や学習には、メリットもある反面、必ずデメリットも大きいものと推測します。画面では、子どもたちの本当の様子をとらえる事は難しく、思い込みや誤解が生じる隙間が多くなると思うからです。メリットを生かせる子にとっては、オンライン学習はジャンプアップのための有効なツールとなりえますが、オンラインが苦手な子どもたちにとっては、これまでより多くの目配りや心配りをしてあげないと、いろいろ見過ごされてしまうのではないかと心配します。
統合型校務支援システムの導入についての議論もありました。校務を処理する、いわば事務作業効率化のシステムであり、これまで門真市では全く導入されていなかったということに驚き首をひねるような感想を持ちました。
いじめについての議論もありました。SOSの出し方教育をはじめ、不登校やいじめの問題については教育委員会だけでなく、すべての部局が協力しながら、重大事案につながらないように、取り返しのつかない事態を未然に防ぐために、取り組んでいかなければなりません。
SNSなど、以前はなかった「ネットいじめ」もあるわけで、これもICTの負の側面の一つ。門真市では、中学校で、最初に「いじめについて考える授業」をやっているということですが、このような地道な取り組みを重ねていく事は重要だと思います。
次回の総合教育会議は2月ごろの予定です。