大阪府看護連盟と、看護を考える地方議員の会が合同で、看護職に携わる皆さまのお声を直接お聴きして、課題を共に考え、改善に向けての活動に繋げていく、研修会を開催され、出席しました。
看護職の職場環境実態調査(アンケート)に基づいて、現場リーダーの方々から大きく7つの課題が検討項目として挙げられ、地方議員の会の議員が一緒になって、改善の具体的な道筋を考え、まとめさせていただきました。
現在の日本においては、超高齢社会であり、患者さんも高齢者、認知症の方が増え、必要なケアも増加する現状があり、そもそもの患者数が多く、看護師さんの人数が実態に追いついていないと感じました。
そんな現状で、コロナ禍で充分な現場実習ができなかった新人看護師さんにも、重責の伴う業務量がのしかかり、外国人の労働者の方も受け入れている現状で、必要となる育成、指導の負担がすべて、現場の看護師さんの肩にかかってくる、というかなり厳しい状況が窺えました。
そしてその一方、個人スキルを高めて認定看護師資格、専門看護師資格をとっていても、待遇面の評価は充分とはいえず、キャリアアップを目指すやりがいが見えづらいというご意見もありました。
また、訪問看護については、業務が多岐に渡り、一人で判断する場面も多く責任の重さに負担を感じざるを得ないこと、臨時的、突発的な人手不足で負担になる場面が比較的多いこと、また訪問看護師に対するハラスメント問題も見過ごせない課題です。
あらためて言うまでもなく、人は誰もが病気になったり怪我をします。医療現場において、看護職の職場環境の課題改善をはかり、看護師の皆さまに、職務を安定して遂行していただき、より安心な医療現場を確保していくことは、全ての市民にとって切実な願いでもあると確信します。
本日の研修会でのご意見をもとに、しっかりと活動し、推進してまいります。
ご指導賜りありがとうございました。