【大阪府市議会議員研修会】「脳を知り、脳を育み、脳を鍛える」をテーマに、東北大学加齢医学研究所教授 川島隆太先生のご講演を拝聴しました。
脳の前頭前野に“思考の脳”があり、記憶、学習、理解、推理、推測、抑制、意図、注意、判断をつかさどっている。ここを活動させることで、認知機能が向上します。
脳を鍛えるとは、認知速度のアップと、作動記憶領域を広げること。学習療法が効果的で、速く解く、速く読むことが大事。
脳を鍛えることを何もしなければ、認知症が進行し、お世話をするコストが300,000円増えるが、学習療法(100,000円のコスト増)で、認知症の進行が抑えられるので、社会的コストも200,000円抑えられることになる、そのような興味深い研究結果もお聞きしました。
より効果的な脳トレの開発と実装は社会全体にとって有益なことであるが、おすすめの習慣として「読書」。
読書は、“創造性の脳”を活性化させます。
読書週間のある子ども達は、成績も良い。そしてここで、重要な、科学的な実験結果が。スマホやタブレットでの読書は前頭前野を活性化しない。そして、過度のインターネット利用は脳の発達を阻害する、集中力を極端に低下させる。これは、既に明らかにされているエビデンス。
川島先生は、最後に、国がすすめるギガスクールにも言及され、重大な問題提起をされたと思います。
先生は、小野市において、教育行政顧問を務められ、脳科学に基づいて、こども達の教育や子育てについての提言を数多くご教示くださっています。
ギガスクールで用いるタブレット、そのメリットとデメリットを分析して、より正しい使い方をしなければなりません。そのために、本日のご講演はたいへん参考になるお話でした。
先生のお話があまりにも興味深かったので、帰りに本屋さんに寄って、脳力を鍛えるパズルを購入^_^
毎日続けること、が大切だそうです!