本日12月14日(水)、門真市議会本会議におきまして、
『門真市文化や情報とふれあう手話言語条例』が全員異議なく可決されました。
この条例の制定に向けては、当事者である、門真市身体障がい者福祉会ろうあ部会の皆さんが、7年以上にわたり要望活動を行い、市も手話言語条例制定委員会を設置してともに検討、調整を重ね、12月議会に上程されたものです。
私は、#今井絵理子 参議院議員の勉強会で、手話言語条例について学び、当事者、関係者の皆さんにレクチャーを頂きながら、9月議会本会議の場で条例制定について、一般質問をさせていただきました。
12月議会では、民生水道常任委員会の場で、各会派の委員も皆さん質問、要望等を述べられ、この条例制定について、多数の議員が注目しており、高い期待を寄せていることが明らかでした。
本日の本会議の場では、私は自民党会派を代表して、賛成討論を述べさせていただきました。
15人の方々が傍聴にお越しになり、傍聴席にて可決の瞬間を見守り、議会休憩時間に記念写真を撮影されました。
これまでのご活動に敬意を表し、これから門真市がこの条例制定を契機として施策をより推進し、手話が言語であることが広く認識され、門真市が共生社会の実現に近づけるようしっかり発言してまいります。
【賛成討論全文】(冒頭の網掛け部分は自分で手話を付けました)
議席番号5番 自由民主党 池田治子です。議案第60号 門真市文化や情報とふれあう手話言語条例の制定について、自民党を代表し賛成の立場より討論を述べます。
この議案につきましては、12月2日に開かれた、民生水道常任委員会において、公明党、おおさか維新の会、日本共産党の、各会派の委員より質疑等がなされ、具体的に啓発事業等に取り組むよう、要望もなされていました。
私も、9月議会において、質問をいたしました。当事者である、門真市身体障がい者福祉会ろうあ部会の皆さんが中心となり、これまで条例制定を目指して7年以上にわたり、要望活動が行われてきたこと、2006年に国連総会で、障害者権利条約が制定され、2011年に障害者基本法が改正されて「手話は言語である」と法で位置付けられているのに、いまだ、言語としての手話が広く認識されていないこと、そしてそれらの、手話という言語に対する理解が広く深まっていないことにより、ろう者の不便や不安を生み出してきたこと、等を、述べました。
本議案の、門真市文化や情報とふれあう手話言語条例の制定は、これまで長きにわたり、不便や不安を感じることが多かった当事者の方々にとって、悲願であったと思います。
本議会での条例制定を契機として、各会派の委員からもすでにご意見がありましたように、理念を示すだけではなく、今後市民の理解が明らかに広まり、深まるように、これまで以上に、具体的な、工夫した施策が実施されるよう期待するものです。
広報かどま12月号では、第1面、第2面の2ページを使って、障がい者週間の、特集記事が掲載されました。これまでも毎年、12月号には障がい者週間の啓発記事がありましたが、今回の紙面は、特に、高く評価したいと思うものです。それは、第1面の写真です。お二人の市民が、全くの自然体で、手話で日常会話をしている、普段の風景を写し取ったものであるからです。手話が言語であること、ろう者は手話によるコミュニケーションを図る権利があることについて、市民の理解を深めていくために、広報かどまのこの記事は、たいへん有効であると考えます。
主管する障がい福祉課のみならず、全庁職員が一丸となって取り組むことで、真に市民に寄り添う、共生社会の実現に近づくことができるものと考えます。
今回の条例制定を機に、これからの施策がより充実し、推進されることを期待して、賛成の討論といたします。
(議案第60号 の、60の手話です)