2023年11月14日火曜日

【文教こども常任委員会 行政視察②】

 茨城県つくば市の、『つくば市立学園の森義務教育学校』を視察しました。



6町村が合併し、筑波研究学園都市として開発が進むつくば市。街並みはどこも綺麗に整っています。駅前には、行きも帰りも、かわいいバスが停まっていました。市民の足として必需、欠かせないものと思われます。







学園の森義務教育学校は1年生から9年生まで、施設一体型の、義務教育学校。校長先生はお一人で、児童生徒数は約1,800人! 

つくば市では、すべての学校が小中一貫教育をしているそうです(施設分離型、一体型、併設型)。人口は増加を続けていて、昨年度は2,200人以上だったのが、新設校に分離して人数が減ったと聞き驚きでした。



子ども達(生徒会)による、学校紹介は、元気で、わかりやすく、溌剌としてとても良かったです。PC、モニターの設営も含め、プレゼンをする子ども達の姿たいへん頼もしく感じました。

学校のモットーとして「挑戦・創造・協働」を掲げ、特に今年度は「挑戦」を重視し、「学森の挑戦王になる!」ポスターも、あちらこちらに貼っておられました。校長先生の本気度を感じ、それがしっかり子ども達に伝わっていることを、目の当たりにしました。





部活に力を入れておられるのも印象的でした。県大会や全国大会に次々と選手を輩出されていて、公立校としてはとてもハイレベルだと思いました。立派な体育館や広大なグラウンドといった設備の良さもさることながら、小中一貫で、長い間、育成指導されていることもプラスなのではないかと思いました。




建物は、木材が多く使われていて、新しい中にも温かみがあり、ガラス面積が多く、明るくて見通しが良いことが印象的でした。ただ、夏場は、廊下など、相当に暑いだろうと思われます(教室内はエアコン完備)。







小中一貫なので、低学年の行事を高学年が手伝うなど、異学年交流が行えることは良いと思います。ただ、こちらでは一学年の人数が多いこともあり、行事の運営面ではかなり工夫が必要で、分散開催が基本。たとえば運動会は、四回にわけて行っておられるとのことです。低学年と高学年で授業時間が異なる(ズレる)のでチャイムは無し。


授業の様子も少し参観させていただきました。子ども達は、どこへ行っても、みんなかわいいですね😊11台パソコンを駆使して、熱心に授業に取り組んでいました。授業をお休みの子が希望した場合はオンライン配信が可能で、今日も1クラスでオンライン配信をされていました。


昨年度、開校5周年の時に、ギネス(最も多い人数で『ダルマさんが転んだ』をやる)に挑戦されたそうで、ダルマが飾られていました。開校してまだ年の浅い時に、この挑戦をすることによって、一体感、学校への愛着が高まったことと思います。





また、ルールメイキングという、子ども達が議論して、校則を決める、という仕組みも作られていました。靴下の色、など、子ども達の意見をもとに決めたそうです。


さて、門真市においても、初の義務教育学校が計画されています。令和8年の開校予定で、現在の脇田小の場所に建設されます。1年生から9年生(中3)まで、一つの学校に通うことで、メリット、デメリット、両方ともあると思いますが、通う学校(の建物、設備)が新しくなる、ということは、それだけで学習環境として、アップすることはまちがいないと思います。安全で清潔な、使いやすい設備環境を整えることで、子ども達にとって、勉強も部活も給食も、より楽しいものになる可能性は高いです。

その一方で、やはり教育の質は人によって保たれるものであり、学校の先生の熱意、モチベーション、質の高さの確保と、保護者や地域の協力が、何より重要だと思います。

門真の義務教育学校「門真市立水桜学園」も、子ども達にとってすばらしい学校となるように、本日の知見を持ち帰りしっかりと今後の活動に活かしてまいります。

つくば市のご担当者の皆さま、誠にありがとうございました。