民生常任委員会の行政視察1日目は、佐賀県鳥栖市役所を訪問しました。
鳥栖市は、人口約73000人、現在も右肩上がりで増え続けています。この要因は、九州新幹線の開通と新鳥栖駅開業で鉄道網のクロスポイントになっていることと、九州縦貫・横断両自動車道のジャンクションがあり、道路交通の要所であること。この二つの交通インフラの充実により、企業や大学の誘致が行われていることなどが考えられます。
今回の研修目的は「うららトス21プラン」。市民ひとりひとりが健康で心豊かに過ごすため、妊娠期から高齢期までのライフステージにおいて健康的な生活習慣づくりの実現のために策定された健康増進プランです。
また、今まで別に策定していた「鳥栖市食育推進計画」もひとつにまとめて包含し、全ての市民の健康づくりを推進するものとなっています。
たくさんの具体的な対策を実施しておられますが、中でもユニークな施策は、市民公募で構成する「うらら推進員」の活動と、ポイント制の「うらら健康マイレージクラブ」。うらら推進員は、養成講座を受講して推進員となった市民の方々が、健康関連イベントなどの場で、積極的に健康増進の活動を展開しておられます。また、うらら健康マイレージクラブは、健康習慣や市のイベントに参加してポイントを貯め、図書券などに交換するシステム。子ども版マイレージもあり、野菜をたくさん食べるなどの目標達成を記入し、学校に提出して賞品(ノート)をもらう、という仕組みです。これなら、楽しく食を学び、健康習慣を意識づけられそうですね。
健康長寿は、全国共通の大きな目標に違いありませんが、地域により、市民ニーズに合った独自の施策を、工夫していかなければならないと思います。門真市でも、朝食の欠食率が高い、野菜の摂取量が低いなど、たくさんの特徴的な課題があるので、それぞれに的確な施策を打ち出していくことが求められます。市民をまもることは政治の使命ですので、しっかりと取り組んでいかなければなりません。
新鳥栖駅のすぐ近くには、九州国際重粒子線がん治療センターがありました。新幹線の駅前で、たいへん利用しやすい立地です。各地より多くの患者様が来られているそうです。
明日は、長崎市役所にて、地域包括ケアシステム構築プロジェクトについて研究して参ります。