2017年9月6日水曜日

【教育・子育て】子どもの生活リズム 前橋明先生ご講演

本日は、守口市議会議員 水原慶明先生のお取り計らいで、早稲田大学教授 医学博士 前橋 明先生、(アシスタント ノートルダム女子大学 石井浩子先生 )によるご講演「今日から始めよう、子どもの生活リズム向上作戦」を拝聴しました。以下講演メモです。


【近年の子ども達の特徴】

小学6年生、中学3年生に行なった朝の会でのアンケート、子ども達の「ねむい」「全身がだるい」「横になりたい」の声…

テレビ、ビデオ、スマホ など、電子機器を使う時間は3時間を超えている。

電子機器は、平面画面。子ども達は空間の認知能力に弱い。怪我や事故につながる。

ジャングルジムなど空間認知能力を育てる遊具で遊ばせ、集団遊びのおもしろさを伝えたい。

【子ども達の生活リズムについて】

深夜、居酒屋に、幼い子どもがいる。国家的な危機である。

何がいいのか悪いのかしっかり考えよう。


◇何時に起きる?

人間の脳はウオーミングアップに2時間かかる。

活動の2時間前に起きる。幼稚園が9時からなら7時までに起きよう。


何時間寝たらいいの?

睡眠時間別、早寝早起き、遅寝遅起き、両手握力値を比較。

「早寝早起きの10時間睡眠」が、ダントツに良い結果。9時間未満が、一番悪い結果。

良い子のみんな。。夜は遅くても9時までには寝ようね


◇短時間睡眠児の特徴

注意集中が困難

イライラする

じっとしていられない

歩き回る


◇睡眠の機能

疲労回復

大脳の情報処理能力回復

記憶を整理して定着させる学力を高めるには睡眠をおろそかにしてはダメ。


◇朝ごはん

朝食欠食児いらいら、集中力なし

朝ウンチの子ども達のパフォーマンスが高い。朝昼晩しっかり食べる 、野菜 食物繊維 時間的ゆとり 運動 。

『早寝早起き朝ごはん朝ウンチ』


◇子ども達の体温

生活の中で、体温が上がると、元気になる。本来のリズムは、

深夜 メラトニン (成長ホルモン )クールダウン

明け方 βエンドルフィン コルチゾール ウォーミングアップ

放課後の時間帯 いちばん体温高く、いちばんよく動ける  


遅寝遅起きは、体温のリズムのグラフが右にずれる。体温が低いまま登園、午前中、アップできない。生理的な体の仕組みを知らないと、学力アップできない


◇自律神経

生活リズムを大切にしないと中高生になってホルモンの分泌リズムが乱れる

自律神経機能の低下

学力低下、体力低下、不登校、暴力行為


自律神経を鍛えるためには

早寝早起き朝ごはん運動  汗かくぐらいの運動の徹底普及 親子体操


◇幼児の運動

力はあるけど運動のできない子が多い。 運動スキルを磨く

運動スキル

  移動系スキル  走る、はう、潜る

  操作系スキル  投げる、打つ、なわとび、ボール蹴り

  平衡系スキル   はしごの上を歩く、平均台

  非運動系スキル ぶらさがり、押す、引く


以上です。

「早寝早起き朝ごはん」が推奨される根拠となるデータをお示しいただき、幼児教育、保育の現場として、具体的に取り組むべきヒントをたくさん教えていただきました。これらを、教育行政の場で活かし、プラスの結果を出していくためには、どのような施策が有効なのか、文教こども常任委員を仰せつかっている私としても、理事者の皆さんと前向きな議論を重ねているところです。子ども達の未来輝く門真を目指して、頑張ってまいります(*^_^*)