2018年11月6日火曜日

総務建設視察 1日目 福岡市(2)

続いて、防災センター要員講習棟のほうに移動し、「避難生活ハンドブック」について説明していただきました。
福岡市では、「女性の視点を活かした防災ミニブック」「避難生活ハンドブック」「マンション防災・減災マニュアル」の"防災三部作"を作成しています。
これは、平成28年、熊本地震という大きな災害があり、地震時には助かったのに、その後の避難生活の中で失われた命が数多くあったことから、「災害を体験された住民の皆さんや被災者を献身的に支えた関係者の声をもとに、過酷な避難生活を生き抜いていくための術を伝えるため」作ったそうです。
実際指定避難所171カ所に対し、指定外の避難所は把握されただけで119カ所にのぼったそうで、車中泊やテント泊、また在宅避難も含め、様々な避難の「実体験」をもとにして、ポイントやノウハウをまとめています。
福岡市はマンションに住む市民が多いので、特化したハンドブックを作り、好評であるというお話でした。地域特性に合わせた視点は重要ですね。
防災三部作の各ハンドブックはこちらのウェブサイトにもアップされています。

さらに興味深かったのは、防災アプリです。「ツナガル+(プラス)」は、普段は地域のコミュニティの情報共有として使い、災害時には市役所の方で切り替え、災害情報となります。これまで自治体の災害情報は、一方的な発信でしたが、このアプリでは双方向の発信が可能。市民の側から、例えば、避難所で必要な物の情報を行政側に送ることもできます。
防災テックというイベントから生まれた、この防災アプリ、参考になるものと思います。

さて、明日は熊本です。博多から熊本へ向かう新幹線を待つホームの向かい側に、キティちゃん柄の新幹線が!ラッキーショットでした(*^_^*)