2020年6月27日土曜日

中出悦子さん チェンバロリサイタル

ルミエールホールにて開催された、中出悦子さんのチェンバロリサイタル「バロックの華」を鑑賞しました。


中出悦子さんは、スイス、ドイツに留学され、国内はもとより、欧州各国で大活躍されている、とても素敵なチェンバリスト❣️

演奏活動だけでなく、門真市音楽協会理事(音楽監督)、門真市文化芸術推進審議会委員として、音楽を通して文化芸術の推進にも幅広く尽力してくださっています。


本日は、コロナ禍により中断を余儀なくされていた、文化芸術のステージとして、久しぶりの開演❣️チェンバロの響きは、空の晴れ間からまぶしい光が降り注ぐような、あるいは新緑の林の中を風が吹き抜けるような、清々しく、爽やかで、そしてなお、せつない郷愁を帯びた、なんとも言えない美しい響きでした。


演奏された曲目は、ヨーロッパの貴族が宮殿で演奏し、愉しんでいた時代のものだそうです。リニューアルオープンしたばかりのきれいなルミエールホールに、リサイタルの間だけ、ヴェルサイユ宮殿の音楽サロンが現れた、そんなひと時でした。


クラシック音楽に詳しくなくても、中出さんが曲目の解説をわかりやすくお話してくださるので、時代背景も想像しながら、とても楽しく、穏やかな気持ちで聴かせていただき、コロナ禍のさまざまな想いが相まって、感動的なリサイタルでした。


書道や絵画は、作品として残るものがありますが、音楽・演奏は、一期一会、だから、今日の演奏が、二度とない大切なものなのですとおっしゃっていました。


文化芸術活動は、人が人らしく生きるための糧となるものであり、今後とも継続、発展していけるよう、しっかりと支援するべきだと今月の議会で発言いたしました。引き続き頑張ります。


中出悦子さんホームページ

バロックの風 チェンバロの音色

http://etsukocembalo.com/







2020年6月26日金曜日

コロナ禍における文化・芸術活動の支援策について

6月議会一般質問より抜粋

《質問》

コロナ禍における文化・芸術活動の支援策について、お伺いします。

コロナウィルス感染症は、人類のあらゆる活動という活動を、突として、中断させました。文化・芸術活動についても、国内初の感染者が発表されてから、わずか1か月ほど後の2月半ばより、多くのイベントや展示会などが延期や中止の措置を取り始め、2月20日に厚生労働省が「イベントの開催に関する国民の皆さまへのメッセージ」を発表したのちは、大規模イベントのみならず、ありとあらゆる文化・芸術活動が中止せざるを得ない状況となりました。


平成29年6月に改正された、文化芸術基本法においては、基本理念を定めた第2条において、文化芸術に関する施策の推進に当たっては、文化芸術を創造し、享受することが人々の生まれながらの権利であることに鑑み、国民がその年齢、障害の有無、経済的な状況または居住する地域にかかわらず等しく、文化芸術を鑑賞し、これに参加し、又はこれを創造することができるような環境の整備が図られなければならない、と記されています。また、同法の規定に基づき作成された文化芸術推進基本計画においては、文化芸術が有する本質的価値として、文化芸術は、豊かな人間性を涵養し、想像力と感性を育む等、人間が人間らしく生きるための糧となるものであること、とまで表されています。


これらの条文ににじみ出ているのは、文化芸術が、人々の暮らしの中に、なくてはならない必要不可欠な存在であるという強烈な思いであり、その営みを絶やすようなことは、決してあってはならないというメッセージだと理解しています。


コロナ禍においては、ドイツ連邦政府の文化大臣が、アーテイストは必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要なのだと、いち早く表明した1兆円を超える文化支援が話題となりました。日本においても、感染拡大により、わずかな期間に危機的状況に追い込まれた文化芸術活動について、行政はありとあらゆる手だてを用いて、その再開、存続、発展を全力で支援していかなければなりません。発表機会と収入が著しく減少したアーティストへの直接的な支援はもとより、今後の活動で人数制限を行った場合、より大きなスペースを確保することで増額する利用料への支援策も必要です。今回のコロナショックで、アーティストの生活と精神は、相当大きなダメージを受けておられると思いますし、市民が参加する、鑑賞するチャンスも消失してしまいました。


人間らしく生きる糧たる文化芸術を、見放し、消滅させてしまうようでは、市民の生命を見殺しにしているのと同じことです。


コロナ禍において、壊滅的な痛手を受け、今なお回復の兆しが見えず、これからの活動を手探りで模索している文化・芸術活動について、市は、どのような支援策を行い、これから行おうとしているのか、お聞かせください。

 

 《答弁》


池田議員の御質問につきまして私より御答弁申し上げます。

 

まず、コロナ禍における文化芸術活動の支援策についてであります。

 

門真市民文化会館ルミエールホールをはじめとする文化施設では、新型コロナウイルス感染症の拡大防止策として、市からの休館要請を受けたことに伴い、開催予定であったイベント等は中止せざるを得ない状況となりました。

 

このような中、文化芸術活動への支援やイベント主催者等への経済的負担を軽減する観点から、指定管理者と協議を行った結果、通常必要となるキャンセル料を徴収せず、今年度内に限り予約した利用日の変更を可能とすることや、既に支払済みの施設利用料について全額返還することといたしました。

 

また、開館後における人数制限に伴う施設利用料の減額につきましては、指定管理者の収入の減少に直結することとなり、文化・芸術活動の拠点としての社会的役割の継続性を確保していく上で、実施は困難であります。

 

今後におきましては、新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインなどを踏まえた運用を指定管理者とともに講じることにより、利用者に文化芸術活動を継続して行える環境を提供できるよう努めてまいります。

(写真はルミエールホール玄関です)



 

2020年6月22日月曜日

文化会館閉館に伴う活動の継続支援について

 6月議会一般質問より抜粋


《質問》最後に文化会館閉館に伴う活動の継続支援についておうかがいします。

文化会館は、施設の老朽化により令和3年3月末の閉館が決まっています。文化会館においては、絵画や篆刻、三味線や編み物など、多彩な文化サークルが活動拠点としておられ、長年にわたり多くの市民が集い、交流しながら、心豊かな時間を紡いで来られました。毎年3月には、文化会館ふれあいまつりが行われ、舞台発表や作品展示を鑑賞することを楽しみに訪れる市民も多くおられます。文化会館は、まさに、市民による市民のための文化芸術活動が湧き出る貴重な源泉の一つでありました。現在、サークルに所属している市民の平均年齢は高く、70代、80代の方が中心的メンバーだと聞き及んでいますので、閉館については充分に丁寧な説明をする必要があり、閉館後の活動継続についても、一方的な情報提供にとどまるのではなく、市民ひとりひとりに寄り添い、親切なサポートにぜひとも努めていただきたいと思います。コロナウィルス感染拡大防止のため、説明の機会となる会合が開催できない状況が続いているとのことですが、閉館に伴う文化活動の継続支援については、どのような状況になっているのかお聞かせください。

 

《答弁》文化会館閉館につきましては、当初、文化会館で最大の来館者数を誇る「文化会館ふれあいまつり」での周知を想定しておりましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止となり、イベントでの周知は断念せざるを得ない状況となりました。

 

そのため、6月1日からの開館に併せて、館内に施設閉館のお知らせを掲示し、施設利用者への周知に努めるとともに、サークル団体の代表者が集まる会合等の機会を捉えて閉館について説明し、情報提供に努めてまいります。

 

また、文化会館の受付においては、他の社会教育施設をはじめ、文化施設であるルミエールホールや中塚荘の諸室でも社会教育団体等の活動については利用料金が減免できることや、詳細が掲載されたパンフレット等を配架し、個別に説明するなど、引き続き、利用者やサークル団体の方が支障なく、他の施設で生涯学習活動を継続できるよう丁寧に周知してまいりますので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。



2020年6月13日土曜日

かどま折り鶴12万羽プロジェクト

【かどま折り鶴12万羽プロジェクト】
本日、完成披露式典が行われた、かどま折り鶴12万羽プロジェクト。改修工事が行われ美しくなったルミエールホールのロビーと階段、二階を使って、壮大でカラフルなアート空間が生み出されました。
ひとつひとつ、願いや想いを込めて折られた鶴は、総数15万羽(推定)。Panasonicのスポーツチーム、インパルス、野球部、パンサーズ、ブルーベルズの選手の皆さん他も、ご協力いただきました。
人々の気持ちがひとつにつながった壮大なイベントは、門真市民の底知れないパワーと、共感してくださった沢山の皆さまのご協力の賜物であり、コロナ禍の中で生まれた奇跡のアートです。
どうぞ、ルミエールホールにお越しいただきご覧ください。21日まで展示しています。