2018年2月25日日曜日

【防災】OIU・OIC防災フェスタ

本日は、大阪国際大学にて、OIU・OIC 防災フェスタ が、開催されました。今年も盛りだくさんの内容で、守口市門真市を中心に、子どもから大人まで多く方々が参加されていました。

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【こども防災教室】
「OICキッズキャンパス」の防災編、として、防災ポスターの制作が行われました。OICキッズキャンパスは、月一回行われており、午前は「学び」、お昼は民生委員さんなどボランティアのご協力でランチを食べて、午後は「体を動かす」プログラムで、子どもたちの居場所づくりの取り組みです。
子どもたちが大学のキャンパスを体験でき、学べて運動できる、とても有意義な取り組みだと思いました。
【HUGゲーム】
守口市危機管理室が中心となり子どもたちも交えて、HUGゲームが行われました。
短い時間の間に避難所の設営をする、HUGゲームは、やってみると大変難しいものですが、実際に災害が起きれば、直ちに必要となるスキルです。このような機会を作ることも、やはり重要であると感じました。
【講演  水防災意識社会の再構築について】
国土交通省 近畿地方整備局 淀川河川事務所 富岡祥平専門官によるご講演。近年、日本各地で起きている洪水被害について解説がありました。
淀川も過去に決壊して大災害が起きています。昔、水害が日常化していた時代は、水害を「我がこと」として捉え、自ら対処しようとする意識がありました。
しかし近年、発生頻度が減少し水害は「施設整備によって発生を防止するもの」という意識に変わってきています。
この意識の変化が、最近の被害拡大の原因のひとつではないかというお話でした。
施設整備に加えて「危機管理型ハード対策」として堤防天端の保護や堤防裏法尻の補強を行ったり、また「住民目線のソフト対策」として浸想図、タイムライン、プッシュ型配信等を整備しています。
最後に中国の古典より。
居安思危  (安きにありて危うきを思う)
思則有備  (思えばすなわち備えあり)
有備無患  (
備えあれば憂いなし)
【煙路体験】
通路に白い煙を充満させ、その中を歩く体験をしました。
視界50センチくらいでしょうか。実際の火事ではとても脱出できる自信がありません…。
【高所避難訓練】
守口市門真市消防組合 特別救助隊による、ビルの屋上から地上に降りるデモンストレーション、そして学生さんによる、高所避難訓練を続けて見学しました。ハラハラドキドキ(@_@)
【展示 人命救助システム】
自衛隊の人命救助システムの展示がありました。これらの器具は、阪神淡路大震災を機に装備されたものだそうです。エアジャッキを使えば17tまで持ち上げることができるとのことです。過酷な現場で、人命救助に携わる皆様には、ほんとうに頭が下がります。
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他にもいろいろな展示や体験コーナーがありました。大学が拠点となり、一般市民に向けた防災のノウハウを共有するイベントを行うことは、たいへん素晴らしいことだと思います。大阪国際大学は、住所はお隣の守口市ですが、門真市も包括連携協定を結んでおり、様々な場面で市民に知見と教養を提供し、スキルアップに貢献してくださっています。大学を持たない門真市にとっては、まことにありがたいことです。
ここでしか体験できない、大阪国際大学ならではのコーナーもありますので、今後ともぜひ、多くの市民の皆さまにご参加いただければと思います。