2016年11月17日木曜日

参議院議員 山谷えり子先生

自民党大阪府連市町村議員連盟中央研修会に参加しています。

本日のお二人目の講師、参議院議員 山谷えり子先生。
党北朝鮮による拉致問題対策本部長をつとめておられる先生の講演テーマは「北朝鮮問題について」です。以下講演メモです。

【安倍総理の外交】
トランプ氏について。建前のきれいごとではなく、本音でしゃべろう、という大きなうねりが欧米で起きている。
ロシア外交も大切。
ダライ・ラマ法王を国会にお迎えした。200人以上の国会議員も参加。日本のメディアはこの件ほとんど報道しない。
安倍総理は、外交、首脳会談、精力的にこなしている。これまでに例をみない。伊勢志摩サミットは安倍総理の経験と人脈によるリーダーシップ。

【拉致問題】
めぐみさん拉致されて39年目。
拉致は、長いことわからなかった。昭和53年産経「外国の情報機関の工作ではないか」昭和63年国会で「北朝鮮の工作」
小泉内閣の時に5人が帰国。安倍官房副長官の時である。
北朝鮮に特別委員会がつくられたが、調査を延々と引き延ばしている。
情報は入るが、真偽のほどをたしかめながら、被害者の帰国につとめている。「拉致の疑いが排除できない事案」としてご家族の申し出で、400名以上名前が挙がっている。
安倍首相が拉致問題解決を最重要、最優先課題と言っているのは嘘ではない。
安倍首相は、「戦略を持って、立体的なマッピングを」かける。
どのタイミングで、どのボタンを押せばいいかを常に考えている。
国連に、委員会を立ち上げてもらった。被害12カ国、400ページの報告書ができた。ソウルに国連の現地事務所設置。ジュネーブ、ニューヨークでもシンポジウムなど活動している。
トランプ氏は、本音をぶつける人物。北朝鮮問題も、拉致問題も、連携とりたい。

【国家公安委員長時代】
国家公安委員長をして、現代的な難しさを痛感している。サイバーテロ、600万件。ISで二人の日本人が虐殺された。連日対応している中、文字通り、あぶら汗が流れた。
今の時代に合わせていかなければならない。

【領土海洋政策担当大臣時代】
「森(水源地)が危ない」→森林法を改正した。
次は「島が危ない」→調べるように要望したが、野党時代はなかなかすすまない。島を調べたら、6852島がある。造船、海運、漁業。日本は海洋大国。
国境離島580。280の島が、所有者不明。国の台帳。国立公園の側の島は環境省、国土交通相、財務省と、それぞれ所管を決めた。来年度から、国境離島に予算をつける。

【国土強靱化担当大臣・内閣府特命担当大臣時代】
日本は災害の被害を最小化する取り組みが進んでいる。
御嶽山では朝4時から会議。地震学者、火山学者。2万人の警察、消防、自衛隊が活動。雪が溶けてから活動再開。救助隊の方々は、もう神仏(かみほとけ)であると感じた。
鬼怒川決壊時、4500人救助。プロの判断で、しっかりと連携。日本の強さ。
国連の防災世界会議を仙台で開いた。15万人出席。ヨーロッパでは何回もニュースで流れたが日本では、報道はほとんどない。
仙台防災枠組みを決めた。このようなさまざまな積み重ねで、安倍総理の国際的リーダーシップがある。
インフラ輸出。4年前3兆円→今10兆円→2020年30兆円見込み。
防災の面でも日本らしさを世界に発揮していく。
長野の地震、震源地は白馬スキー場の近くだったが、オーストラリアのスキー客に「白馬OK」とすぐに発信したため、スキー客も減らなかった。細かい積み重ねをしてきている。

【文化調査会会長として】
オリンピックは「スポーツと文化の融合」。2020年までに文化イベントを20万件する。自民党として、下支えして広げていく。党で椎名林檎イベントも。
日本は道の文化。茶道華道書道香道。2020年日本書紀編纂から1300年。今年建国2676年。
文化GDPも大きくしていく。日本の力の源、文化。

【質疑応答】
拉致問題対策。市議ができる取り組みは?
北朝鮮は日本の世論を見ている。拉致問題解決が最優先、という世論アピールが大事。風化させない。

マスコミが報道しないことにつき、党本部に対策を要望する。
ミサイル問題、いつも「米軍からの情報」である。日本は本当に打ち落とせるのか?
日本で、予算をつけて強化している。国家安全保障会議ができて情報分析すすんでいるが、まだ足りない。

拉致で韓国との連携は?
韓国は複雑。数のカウントも10万人?ぐらいになる。被害者の会も、いろいろある。しかし、ありとあらゆる道をつながないといけないので、努力しながら結果につなげていきたい。