2016年11月24日木曜日

くすのき広域連合議会 行政視察(1)多摩市

本日の行政調査は「ハローキティに会える町 多摩市」。サンリオピューロランドでサンリオキャラクター達に会えるということで、キティちゃんが多摩センター親善大使。ガラスケとお友達になってくれるかな(*^_^*)

視察テーマは「多摩市における地域包括ケアシステムについて」です。
日本最大規模の多摩ニュータウンができる前は農村地帯で、昭和46年から入居が始まって人口が約3万人から、14万人に爆発的に増加したそうです。市総人口の7割、面積の6割が多摩ニュータウン。

市内道路は、計画的な開発で全域において歩車分離されている。課題は「エレベーターのない5階建て」「親世代の高齢化と子世代の流出」等。
2025年問題、ひとりの高齢者を支える生産年齢人口は1.9人。すなわち3人にひとりが高齢者で、要介護認定者22.9%、認知症高齢者13.6%になると推測されています。

多摩市で特徴的なのは、65歳健康寿命が高いこと。「元気な高齢者」が多い、ということです。NPO数が多いこと(近隣26市中2位)、緑が多いこと(同1位)も特徴。

多摩市の地域包括支援センターは5カ所プラス基幹型が1カ所。機能強化として、在宅医療介護連携相談の窓口を基幹型包括に設置。
昨年の全国自治体訪問診療の数が近隣26市で第2位。訪問診療について比較的充実している。認知症初期集中支援として「オレンジさん(認知症地域支援推進員)」を配置。チームオレンジとして病院と連携。

多摩市の「永山モデル」。高齢化率の高い永山団地において、商店街の中の空き店舗にひとつ拠点を設置し、地域の自治会、名店会、民生児童委員、福祉団体、保育園、学校、医師会、地域包括支援センター、多摩市、URなど、たくさんのメンバーが参加して地域包括ケアシステムの構築に地域住民が自主的にかかわり、連携した見守り、支えあいのネットワークをつくっています。

また、多摩市は、認知症高齢者の外出感知の実証実験(アルソック開発の感知器と小型発信器を組み合わせて、外出を感知)を12月から開始するとのことで、本日はその記者会見もあり、おいそがしい中で視察に対応してくださいました。

限られた時間でしたが、門真市と共通する課題もあり、質問もさせていただきました。門真市の場合、くすのき広域連合が主体的な役割を果たすべきところですが、2025年問題と言われる山積する課題を前に、高齢化のスピードの速さが予測通りとした場合、現状で果たして対応が間に合うのか。人口の3人に1人が高齢者となるとき、サービスの質、暮らしの安心は保たれるのか。

門真市議会においては、昨年12月議会で既に「2025年問題に対して門真市として万全の体制の構築を求める決議」を全会一致で採択しました。

行政視察で他市の取り組みを調査研究していく中で、我が門真市の現状と今後の推進体制が、このままでほんとうに間に合うのか、今一度検証が必要だと思います。

東京はぼたん雪が降っており、雪景色の中、無事に本日の行程を終了いたしました。
明日は、武蔵野市を調査研究してまいります。