2018年1月30日火曜日

谷井昭雄先生 ご講演要旨

パナソニック株式会社特別顧問 谷井昭雄先生。昭和3年のお生れの、先生のご講演は、溌剌として力強く、前向きなチャレンジ精神に溢れ、人との"縁" を大切にする「青春」そのものです。
今年、卒寿をお迎えになります。
ほんとうに、敬服いたします。

以下は講演メモです。(敬称略)

【パナソニック創業100年】
パナソニックは今年創業100年を迎える。そのうち、62年間、社員として生きてきた。
パナソニックが100年続いた理由として、
1 「創業者の理念」+「社員の努力」+「お客様のご支援」
2  松下幸之助が「電気(電器)」を事業にしたこと。
幸之助は9歳から丁稚として働いた。いろいろな仕事をし、大阪電灯に勤め、照明の仕事をした。電気の新しい時代だった。
3  経営が大きくなる過程で、同業者が幸之助を応援してくれたこと。(扇風機の川北電気など)

【松下幸之助の考え方】
幸之助は一般的に「マイナス」と考えられることを、プラスに考えた。
1  家が貧乏だった  →  歳若くして社会に出たことで他の人より多くの経験をした
2  学校に行ってない  →  周りは皆、自分より賢い人なので、人の話を素直に聞くことができた。
3  身体が弱い  →  人に仕事をしてもらう、お願いの仕方を身につけた。

【人生の道】
90年間生きてきてわかったことがある。とても単純な、シンプルなことだ。
人生は、全員、みんな違う。
うまくいくことも、うまくいかないこともある。
その時、二つの道しかない。
1 うまくいった時 → 運が良かった、恵まれていた、と考える。
うまくいかなかった→ 自分の努力が足りなかった、と考える。
2  うまくいった時  →  自分の力が優れていた、と考える。
うまくいかなかった時  → 周りの状況や人の責任と考える。
1 が、上を向いて進んでいく人生の道だ。

【好きな言葉】
好きな言葉を紹介する。
1  井上靖の長編小説『星と祭』より
「"縁"という言葉をほかの言葉で申しますと、運命の出会いであります。二つの運命が、いかなる理由によってか、出会ってしまったのであります。出会ってしまった以上、これはもうどうすることもできません。いい出会いであれ、悪い出会いであれ、出会ってしまったものは仕方がない。この運命の出会いに於て、人間ができることは、ただ一つしかない。その出会いを大切にすることであります。」
運命の方向は、自分の力ではどうにもできないが、それが持つ意味は変えられる。
そういう意味では、運命は自分でつくりだせる、とも言えよう。
2  「心が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。」

3  これからはAI(人工知能)の時代。AIが人間の先を行くだろう。技術が進めば進むほど、人間は、しっかりしないといけない。栃の心のように、へこたれない気持ちを持って頑張ってほしい。最後にこの言葉を贈る。
「青春とは、心の若さである」

以上です。
今年も年頭から谷井先生の、気持ちが前向きになる素晴らしいお話を聞くことができ、「市民の皆さんと一緒になって、同じ目線でやで。頑張りや!」との温かい励ましのお言葉も頂きました。たいへん幸せです。
三年前、初めての選挙に臨む時に、谷井先生からいただいたお言葉は「心やで。大事なのは、心や。誠心誠意。頑張りや!」でした。
初心忘れず、誠心誠意、頑張ってまいります。