講師は、仙台市で被災され、仮設住宅で自治会長をつとめておられた、佐藤政信 氏。総務省 消防庁の災害伝承10年プロジェクトとして、「3.11 東日本大震災 発災から復興まで」と題し、実際のご体験をもとに貴重なお話を聴かせていただきました。
・津波の時、学校の屋上に着の身着のまま上がってた人が助かり、運動場にいた人は助からなかった。
・町内の安否確認は大変だった。
・避難所では1人のスペースは畳一畳だった。
・仮設住宅はかなり改修してなんとか住めるものになった。
・一番のトラブルは騒音。皆さんで互いに声かけして近所付き合いをしていた。
・「15分避難」15分は、避難を呼びかけるが、その後は自分自身で避難を。どこかで区切りをつけなければ、いつまでも呼びかけている人まで助からない。
・「避難タワー」「避難路」の整備は有効だと思う。
・想定外のことも、"想定内"として考えられなければならない。
・防災用品に、ゴミ袋とスリッパを入れてください。ゴミ袋は、寒い時に助かった。ガラスが落ちてるのでスリッパは必須。
・家具の固定は、震度6でも有効だった。
・通帳は再発行できるから無理して取りに帰らない。
・ガソリンは満タンにしておくくせを。
どのお話も、実体験に基づいた説得力のあるお言葉でした。中でも印象的だったのは、
人は自然の恵みを受け、自然と共に生きていく。そして、自然災害は、必ず「繰り返される」ものである。
私も、昨年、防災士の資格を得て、より一層地域の防災力、減災力の向上を目指してまいりたいと考えています。本日のご講演の内容をしっかりと参考にさせていただき、今後の活動に活かしてまいります。