2020年1月4日土曜日

年頭所感 2020年(令和二年)

お正月もあっという間に三が日が過ぎました。門真市は比較的穏やかな寒さで、凍えるほどでもなく過ごしやすいお正月でした。

しかしこれは、喜んでばかりはいられません。近年の自然災害を頻発させている原因と言われている、地球温暖化のせい、だとしたら。。


《地球温暖化問題》

昨年末開かれたCOP 25において、日本は不名誉な「化石賞」を二度も受賞してしまいました。残念なことではありますが、しかし逆に、できないことを口先だけで言い繕って煙に巻くよりはまだ良かったかもしれません。地球はみんなのものですし、住む人全員の責任でもあると私は思います。世界中で、国家政府より先んじてノンステートアクターズが活発に動き出しています。一人一人の選択で、未来は変わるし、変えていける。政治も経済も街も文化もです。地球環境もまたそうではないでしょうか。

その思いを持ちながら、私は門真市において、実現可能な政策を提言してまいります。


《不安に寄り添う政治》

昨年、参議院自民党は「不安に寄り添う政治のあり方勉強会」を発足されました。座長をつとめられるのは、世耕弘成先生です。

人々の不安に寄り添う、これこそまさに、政治に求められている肝心要である、と考えられるわけで、核心をついているネーミングだと思います。

過疎の村を視察され、医療現場、障がいを持つ子どもさんのケアに携わる方、高齢者の方等からヒアリングをして、この知見を基に政策の方向性を変えていく、と仰っています。

門真市においても、不安を抱えている市民はたくさんおられます。過疎の村とは事情は違いますが、やはり医療のこと、子どもの教育のこと、障がいを持つお子さんのこと、難病、不妊、超高齢化社会、、皆さんのお話をたくさん聴かせていただきながら、まずは不安に寄り添うことが大事だと思います。自治体の基本概念は、「助け合い、支え合うこと」だと考え、寄り添いながら一つ一つ、改善策に取り組んでまいりたいと思います。


《「知」の宝を全ての人に》

一中の跡地に、図書館を併設した生涯学習複合施設が建設される計画が立てられています。図書館は、「知の宝庫」と言われるように、読書から得られる知識は無限大で、想像力と論理的思考を育み、情緒豊かな心を育てる、絶大なる学習施設です。現在の図書館も駅前の利便性の高い場所にありますが、新たな予定地は古川橋駅の北側です。駅前につくられる交流広場とともに、今よりも開放的なゆとりある建物、魅力的な建物であることが望まれます。子ども達に読書の楽しさを味わってもらうことはもちろんですが、大人もシニアも、すなわち「全世代」が楽しめる施設であることが重要です。誰もが利用したいと思えるような公共施設を駅前に新たに造る。このプロジェクトはまちがいなく一世一代の大仕事となります。市職員の皆さんにはしっかりとよく考えて検討していただき、後世に残る文化遺産を造る意気込みで取り組んでもらうよう注視してまいります。


《これからの門真市ビジョン》

門真市は現在第6次総合計画を策定中です。これから10年の市政の基本計画となるもので、これに沿って施策が進められていきます。これまでの10年間は、第5次総合計画が基本計画としてありました。冒頭に目指す将来のまちの姿として、「人・まち"元気"体感都市 門真」とし、自律的・持続的に発展することができるよう、協働によるまちづくりの取組みを進めてきたわけです。門真市の貴重な財産「市民力」を活かして、充分に発揮していただき、市は必要に応じてサポートすることにより、人々が元気に躍動し、輝き、実感しながら暮らす門真のまち。なるほどその通りと思う方も、まだまだだめだと思う方も、いらっしゃると思いますが、いかがでしょうか。少なくともこの10年で、市と市民との協働が前に進んだということは確かだと思います。

6次総合計画の目指す10年後のまちの姿は、「人情味あふれる 笑いのたえないまち 門真」。すでに審議会を経ていますので、検討は終了しています。

言霊、という言葉があります。言葉には霊的な力が宿るということですが、そこまででなくとも、言葉の持つ力、イメージ、印象、それらは皆さん感じるところだと思います。

「笑い」という言葉にどのような印象を持たれますか。

例えばこれが、「笑う」「笑おう」「笑って」「笑顔」など、似たような言葉でも一文字違うと、印象は全然違うものになります。

「笑い」をWikipediaでみると、「笑いの種類」が挙げられています。含み笑い、薄ら笑い、せせら笑い、作り笑い、苦笑い、思い出し笑い、独り笑い、高笑い、馬鹿笑い、追従笑い、貰い笑い、誘い笑い。これらを読むと、「笑い」という単語があまり印象の良くない言葉を形成していることがわかります。

「たえない」とはすなわち、絶えない、ずっと、いつでも。朝から晩まで笑いがある、そんなイメージでしょうか。。


私が目指すこれからのビジョンは、

「やさしい笑顔のひろがるまち 門真」とします。

「やさしい」は人が人に寄り添う気持ちを表し、「笑顔」は能動的なイメージの「笑い」とは違って、結果として自然に出てくるものというイメージの語です。そして、「ひろがるまち」は、人と人とのつながりを大切にしながら、このまちでともにみんなで楽しく暮らしましょう、そんな思いを込めました。

言葉の表現は人それぞれです。

6次総合計画とも、かけ離れていません。

やさしい笑顔のひろがるまち 門真を目指し、誠心誠意取り組んでまいります。

どうぞ本年も皆さまの厳しいご指導と温かいご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。


門真市議会議員 池田治子


(写真は、梅の花のつぼみです)