2016年5月8日日曜日

北川イッセイ先生

本日は、参議院議員北川イッセイ先生の、「第32回 どこへいくNIPPONセミナー」に参加させていただきました。

テーマは、「平成28年度予算のポイントと日本の課題」。
2020年までにプライマリーバランスの黒字化を目指し、経済再生と財政健全化の両立する予算組みがなされています。一億総活躍社会の実現に向けて、子育て、介護、教育予算の充実。地方創生の本格展開。特に、予算のうち、教育予算の占める割合は、先進国の中では低い現状がある、とのご指摘がありました。
社会保障関係費については、2025年問題にも触れられ、現状より3倍に増えるといわれている社会保障をどうしていくのが最重要課題のひとつ。きっちりした政策が必要であることはまちがいありません。
また、これまで日本は、国民性として、個人が貯蓄をしっかりしてきたのですが、近年この傾向が変わり、家計貯蓄率がどんどん下がって先進国の中で最低レベルとなっています。
そのことと連動して、下流老人という言葉が生まれ、65歳以上の方がおられる家庭で年収160万円以下、の割合が四分の一を越え、貧困率もわずか5年の間に3%跳ね上がるなど深刻化。 日本の一番小さな単位である、「家族」の崩壊が問題である、との重要なご指摘もされました。

北川イッセイ先生は、これらの数字を分析しながら、「『合計』や『平均』の数値ばかりを見ていては気づけないことがある。『本当に困っている人』に、寄り添い支援することが、政治としてもっとも大事なことではないか。そして、そのことが最近なおざりになっていないか」と。
4年前に比べ、GDPも税収も合計数値は大きくアップしていますが、その数字の後ろにある、一人一人の生活に、先生は心を向けておられるのでした。

広く大きな視点ときめ細やかな心配りの大切さ。国家の中枢の要職に就かれ、とてもスケールの大きな仕事をこなしておられながら、生涯一庶民とにこやかに仰る潔さ。人としての人に対する心優しさと、仕事人としての真面目で真摯な努力の姿勢。北川イッセイ先生には、本当に多くのことを学ばせていただきました。ご指導いただき、ありがとうございます。