2017年3月3日金曜日

予算グラフの真実

先ごろ、門真市が発表した、「平成29年度当初予算の主な事業」のトップに掲載されている予算グラフ。これを見て、どう思われるでしょうか。
「門真市は、子育て予算を、ずいぶん大幅にアップしたんだなぁ!」と、思われたでしょうか。

しかし、よくご覧ください。

このグラフのy軸は、基点がゼロではなく、102億です。

昨年比で、7.3%アップしたものが、一見すると、260%アップ(2.6倍!)したかのように錯覚させるものです。

総務省統計局のウェブサイトの中の、統計グラフの種類とグラフの作り方のページには、「内容の表現に当たっては、誤った印象を与えないようにすること」とし、「目盛りの基点(最下部)は0とする」下方を省略するのは、誤解を招くので避ける、と明記されています。

さらに、このグラフには、もうひとつ、隠れた真実があります。

門真市の子育て・教育施設関連当初予算額は、以下の通りです。

平成24年度 85億円
平成25年度 88億円
平成26年度 93億円
平成27年度 121億円
平成28年度 107億円
平成29年度 115億円

これを、正しくグラフにすると、こうなります。(y軸の単位:億円)


つまり門真市の子育て関連予算は、平成24年以降増加傾向といえます。
特に27年度は、小中学校の大規模改造、給食棟の立替、子ども医療費の拡充などに積極的に取り組み、過去最高額の子育て予算を組んでいました。こちらが、真実です。

自民党は、今議会においてこのグラフについて質します。
市民の皆さまの誤解を招き、ミスリードするものであってはならない。