今日は、栃木県 鹿沼市の帝国繊維株式会社を訪問。
消防用ホースの展示ルームを見学後、製造過程の工場見学もさせていただきました。
元々、麻糸の紡織工場としてスタートし、その後、ヨーロッパでリネンから作られていた消防用麻ホースを、日本で製造に着手。現在は、ポリエステル等を使って消防ホースを製造されています。
展示ルームでは、初期のめずらしい製品や工夫を重ねた様々な製品、また防護服や資機材も拝見しました。
工場見学では、糸が撚られ、生地が織られるところから、最終の製品まで、大きな機械の数々と、手作業を組み合わせた複雑な工程を、拝見しました。
次に、同じ敷地内にある、テイセンテクノ株式会社の工場を見学させていただきました。
こちらの工場では、救助工作車を造っておられ、自動車メーカーのシャーシに、キャブを改造し、フレームを取り付け、クレーン、ウィンチ、発電機を取り付け、ボディをつくって搭載し、組み立てるという作業を一貫して行っておられます。
一つ一つの部品もオーダーに沿ってオリジナルで作るそうで、それぞれのニーズに合わせたレスキュー車ができあがります。
若い後進の職人を育てておられる濱本社長さまと、記念のラッキーショットをいただきました。
レスキュー車は、災害時はもとより、交通事故での救助や、高所(マンションなど)、水難事故での救助など、守口門真管内でも年間135回(平成29年度)稼働しています。車内には、多種多様な資機材(人命救助に使う道具)を積み込み、日頃の訓練を重ねた隊員を乗せて、いざという時に人命救助の最前線に出動します。
今回の視察では、消火活動に欠かせないホースと、救助工作車の製造過程という、たいへん貴重な現場を見せていただき、消防行政への理解が深まりました。進化を遂げてきたホース、ニーズに合った車両を適切に整備し、市民の生命をしっかりと守っていくことが重要だとあらためて実感いたしました。
帰路、鹿沼駅から乗った電車の中では、高校生の書道作品が、広告枠を使って展示されていました。外国人の乗車も多く、目を惹くユニークな取り組みだと思いました。