2016年4月16日土曜日

ロータリークラブ社会奉仕委員長会議 〜里親制度の現状〜

本日は、国際ロータリー第2660地区の第2回クラブ社会奉仕委員長会議に出席しました。
会のはじめ、今般の熊本地震において犠牲になられた方に黙祷を捧げました。また、冒頭のガバナーのご挨拶の中で、被災地への緊急支援を、第2660地区として行うので、協力してほしいというお話がありました。

ご講演【社会奉仕と財団補助金】
講師:地区ロータリー財団委員会 岩佐嘉昭委員

ロータリー財団は、「ロータリーで基金を作り、世界的な規模で慈善や教育その他の奉仕分野で何か人類に役立つ事をしよう」というコンセプトでつくられた財団です。海外の国際奉仕活動のための「グローバル補助金」と、各地区での裁量のもとに実施される奉仕活動のための「地区補助金」を設定しています。
これまで、児童福祉施設の児童へのプレゼント、公園への植樹とベンチ寄贈、震災被害地へのビニールハウス寄贈など、多岐にわたって活用されています。

ご講演【国連子どもの権利条約と里親制度】
講師:NPO法人日本子ども支援協会代表 奈良県里親協会理事 岩朝しのぶさん

平成26年度の現状を見ると、大阪府内では、各管轄合わせると、常時3500人の子どもたちが社会的養護下で暮らしているとのこと。
そして、里親養育ではなく施設養育の割合が全国的に見ても高い大阪府。里親がなかなか増えないとのこと。世界の先進国の中で、このように施設養育が中心となっているのは日本だけ、とのことです。
施設養育を受ける乳幼児は健康状態、心身の発達においてより不利な結果となり、知力、社会性、行動力の発達を妨げられるが、これは幼少期に母親あるいは母親代わりになる人物との情緒的な愛着関係が欠損していることが原因とされているとのこと。
里親制度の啓発、望まない妊娠をした母親へのサポート、特別養子縁組の推進、など必要な支援を関西広域で関係各団体のネットワークをつくり、活動を広げておられます。多くの人に、現状を知っていただければと思います。
日本こども支援協会のウェブサイト http://npojcsa.com