2023年9月26日火曜日

門真南駅1号出口のエレベーター設置について(議会質問答弁)

 


2023年9月25日、本会議で行いました、質問・答弁の概要です。正式な文書は、後日門真市議会ウェブサイトに掲載されます。

《池田治子》

席番号5番 自由民主党池田治子です。

はじめに、門真南駅1号出口のエレベーター設置についてお聞きします。

これについては、これまでも、質問を積み重ねてきました。繰り返しになりますが、門真南駅には、エレベーターは一か所にしかなく、駅の北側の住民が、エレベーターを利用するためには、第二京阪道路高架下のトンネルを通り、約520mを迂回しなければなりません。車椅子利用者や階段歩行が困難な高齢者、ベビーカーの利用者等にとって、大変不便な状況が長年続いており、二島校区自治連合会からも駅の北側、1号出口付近へのエレベーター設置要望書が提出されています。

これらを前提に、令和4年の第1回定例会で、エレベーターが設置困難な理由をお聞きしたところ、周辺の土地利用状況が必要性を計るうえで重要で、駅北側の土地利用が進まない状況では必要性について議論を深めることが難しい、というご答弁でした。

そのご答弁から1年半が経過しました。現在、市が重視していた、駅北側の土地利用について民間開発の検討がなされていると聞き及んでいます。これはすなわち、門真南駅を利用する市民がこれから増える可能性を示唆しており、エレベーターの必要性についても議論できる状況に変わったと考えます。さらに、この1年半の間の大きな変化として、ららぽーと門真、コストコの開店があります。門真南駅周辺の住民が、これらのお店に行くためのバスに乗ろうとすれば、駅の南側のバスターミナルに行かなければなりません。また、門真南ルートワゴン型バス社会実験運行も今月より始まりました。南部市民センター、市民プラザなどの公共施設に行くときにも利用できます。このバス停も、やはり、駅の南側にあります。

すなわち、駅周辺の住民にとって、利用できる公共交通が、2系統増加しており、それらがすべて駅の南側が発着地点になっていることから、駅の南側への移動ルートの確保は、より必要性が増しています。さらに、現在、駅の南側に、民間のビルの建設が始まっており、内容は医療モールだと公表されています。門真南駅周辺には医療施設が不足しており、立地適正化計画においても医療機能の誘導が位置付けられていました。医療モールができることは、周辺住民にとっても望ましいことであり、利用したいという市民も多いことと考えられます。この点においても、駅の北側から、南側へと移動するニーズは高まることが容易に推測されます。

高齢の市民の方とお話していると、膝が痛い、ということをよくお聞きします。歩けるのだけれども、階段の上り下りだけがつらい、というお声、これがほんとうに多いです。そして、皆さん毎年ひとつずつ、歳を重ねていくにつれ、階段の上り下りが、「いよいよ、本格的につらくなってきた」というように、切実さが増してきています。

以上述べましたとおり、周辺土地利用状況も変化し、公共交通も複数増加し、待ち望まれていた医療施設も建設中で、住み続けている市民のお声も年々切実さを増しているのが現状です。お伺いします。門真南駅、1号出口へのエレベーター設置について、市の考えをお聞きします。

《まちづくり部長》

門真南駅1号出口のエレベーター設置についてであります。大阪メトロ門真南駅1号出口のエレベーター設置につきましては、これまで答弁しておりますとおり、駅へのバリアフリー経路の整備状況や、周辺の土地利用状況が、設置の必要性を計る上で重要となります。しかしながら、駅へのバリアフリー経路は確保されており、周辺の土地利用につきましても、2年度にまちづくり勉強会が一時休止となり、駅北側の土地利用が進まない状況でありました。そのような中、駅南側で医療モールの建設が始まるなど、まちづくりの兆しが見られ、今後におきましても大阪モノレールの南伸を見据えた土地利用等が期待されることから、引き続き、今後の動向を注視し、必要に応じてエレベーター設置の検討をして参りたいと考えておりますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。

《池田治子》

ありがとうございます。

市は、駅北側の土地利用が進まないことをエレベーター設置の必要性と関連付けて、設置を先延ばしにしていますが、元々、駅の南側には大阪府立門真スポーツセンター東和薬品ラクタブドームも、バスターミナルもタクシー乗り場もあり、門真南駅前交番も建てられました。地下鉄に限らず、公共施設、公共交通を利用するため、駅南側への移動ニーズは高いわけです。そして、答弁にもありましたように、駅南側では医療モールの建設も始まっています。駅前ロータリーでは、新たに2系統の公共交通が、すでに運行を始めています。

明らかに、駅周辺の人の流れは増加が見込まれます。特に、医療モールを利用する住民は、病人、けが人、高齢者、小さなお子さんが比較的多いことでしょう。エレベーターの必要性は、駅の北側だけの土地利用の変化のみでなく、駅周辺全体の変化を包括的に考慮すべきであります。

2019年2月に二島校区自治連合会より、設置要望書が提出されて、すでに4年半が経過しています。要望書が提出された当時から、皆さん、4年半分のお年を召しておられ、切実度は日々高まっています。引き続き設置の検討をして参りたいというご答弁でしたが、設置実現に向けて、あらゆる手法を検討し、できるだけ早く実現させていただきますよう、強く要望いたします。

(おわり)