2015年12月1日火曜日

【環境】末吉竹二郎氏 基調講演

本日は、「第5回 あましんグリーンプレミアム 授賞式」へ。基調講演「COP21が変えるビジネス環境」を拝聴しました。講師は、国際環境計画・金融イニシアティブ UNEP・FI 特別顧問 末吉竹二郎先生です。

先生のお話は、常に強烈なインパクトがありますが、今回はまず結論から。「温暖化/持続可能性は、自然の問題を越えて経済の在り方、ひいては、ビジネスの国際競争力の問題になってきた」

結果論、ですが、持続可能性を壊しつつあるのは、これまでの経済モデルの在り方であり、今後生き残れるのは、いち早く、脱炭素化し、持続可能性を求める経済(ビジネス)だけである、と。

グローバルな視点から、石炭関連産業からの投資の引き揚げ、カーボンバブル崩壊の危険性、CO2価格時代の始まり、自然エネルギー、などについて解説いただき、実際に変わり始めているビジネスモデルを紹介されました。

CO2濃度、海面の上昇、絶滅危惧種等、あらゆる環境問題は、ますます深刻さを増すばかりの悲惨な現状。国際世論も大きく変わりつつあります。

SDGs・・Sustainable Development Goals
「持続可能な開発のための2030年アジェンダ」として17の目標が国連サミットで採択されています。あらゆる貧困の解消、飢餓の終焉、健康な生活の確保、良質の教育の確保、ジェンダーの平等の達成、現代的エネルギーへのアクセスの確保、持続可能な経済成長の促進、レジリアントなインフラの構築、持続可能な都市の実現、気候変動と闘う緊急な行動、他。

COP21は、パリで11月30日〜12月11日、開かれています。経済モデルを根本から見直し、気候変動に対応したビジネスを構築し、世界でうずまいている脱炭素競争に勝ち残れるのか。日本の姿勢が世界に問われています。