本日午前は、門真市第四中学校にて、喫煙防止教育 出前授業が行われました。
学校教育課と守口保健所が連携し、門真ロータリークラブが社会奉仕活動として協力して、三年生を対象に授業実施の運びとなりました。
講師は、NPO法人京都禁煙推進研究会 内科医の土井たかし先生。
生徒達に、「今日は、20才になったとして、タバコを吸うことを、選ぶのかどうかを考える時間です。」と呼びかけ、「タバコって、一体何だろう? 」をテーマに、タバコについて、たいへん詳しく、ご説明くださいました。
含まれる有害物質の量、外国のタバコのパッケージに掲載が義務付けされている、こわい写真の数々、なぜタバコが やめられないのかについて、などなど、豊富な現物展示と、大人にも子どもにもわかりやすい解説で、タバコについて、とてもよく理解できました。
大阪大学の、公衆衛生看護実習生の皆さんも、保健師課程の実習として、授業の補佐をつとめてくださいました。
私が6月議会の一般質問で質した、受動喫煙問題についても解説がありました。日本の受動喫煙対策は、世界最低レベルであり、ロシアや中国などは、オリンピックを契機に公共の場及び飲食店は全面禁煙になったとのこと。主流煙よりも、副流煙の方が、有害物質の濃度は高い。
タバコは、中脳に作用して、やめられなくなるのであり、やめられないのは意志が弱いとかだらしないということには当たらないとのこと。
「卒煙のコツ あいうえお」
あかるく、やめよう!
いっきに、やめよう!
うごいて、やめよう!
えんを結んで、やめよう!
おきあがりこぼしで、やめよう!
あかるく→卒煙すれば、いいことばかり♫
いっきに→中途半端に本数を減らすと、かえって深く吸ってしまう
うごいて→身体を動かしたり、水を少しずつ飲むなど
えんを結んで→ひとりで頑張らず、周りの人に助けてもらいながら
おきあがりこぼしで→何回か失敗しても、気にしない。失敗は、成功の元。
WHOでは、タバコ規制枠組み条約が制定され、日本も2004年に批准していますが、実際の取り組みは遅れています。
タバコ代として支払っているお金は、タバコ販売会社、広告会社、マスコミ、国へと流れていきます。タバコの健康被害と依存性を考えれば、吸っている人こそが、最大の犠牲者である。
授業を終えて、子ども達が作った川柳を一部ご紹介します
卒業だ こんなきたない タバコから
吸うならね 周りの人を 巻き込むな
ガンになる 自分のために 禁煙だ
やめましょう 体に悪い 死んじゃうよ
やめればね いいことたくさん 待ってるよ
最後に、土井たかし先生がおっしゃったのは、
「物事の本質をつかむ力は、自分自身でつけていかなければならない。」
まさに、その通りであると、私も考えます。
本日の授業は、とても有意義でした。子どもも、大人も、物事の本質を、自ら考えて、しっかりとつかんでいきたいものです。