2015年12月24日木曜日

門真RC卓話 「歯周病と全身とのかかわり」

本日は、門真ロータリークラブの例会日。卓話の時間では、「歯周病と全身とのかかわり」をテーマに、滝川博嗣先生より貴重なお話を聞かせていただきました。

歯周病とは、歯茎、歯槽骨の感染症。お口の中の細菌が定着して起こります。歯の周りについてしまう、歯垢(プラーク)、歯石が主な原因。

歯磨きしていても、歯と歯茎の間が磨けていないことはよくあるそうです。右利きの人は、右の奥歯の裏側がいちばん磨きにくいので、右を磨くときは、より丁寧に。歯磨きは、寝る前15分。しっかり考えながら時間をかけて行いましょう。

歯周病が怖いのは、お口の中の細菌が、血液を経由し、全身に運ばれることにより、他の疾患、たとえば脳梗塞、肺炎、心筋梗塞、心内膜炎、動脈硬化、糖尿病、低体重児出産、早産などの病気を引き起こす原因ともなることです。おそろしいですね。

特に糖尿病との関連性は、近年注目されています。歯周病から糖尿病になりやすく、糖尿病から歯周病になりやすい。歯周病の炎症物質が、インスリンの働きを低下させ、糖尿病が免疫力を低下させるからだそうです。

プラークがあるということは、すでに病巣を抱えているということ。歯周ポケットが深いと、それだけ多くの細菌が。5ミリ以上の深さは要注意!です。

歯と歯の間は歯間ブラシを使いましょう。下の歯はやや斜め下から、上の歯は、やや斜め上から、歯間に入れると、使いやすいです。歯ブラシで磨くときは、特に、歯と歯茎の間を念入りに。

生涯にわたって、自分の歯で噛めるように、しっかり歯磨きしましょう。
年末年始は、特に美味しいものをいただく機会も増えますね。
お口の中を手入れして、健康寿命をのばしましょう!(*^_^*)

2015年12月12日土曜日

「新老人の会」大阪支部フォーラム 日野原重明先生

本日は、「新老人の会」2015大阪支部フォーラム 日野原重明先生 104歳講演会 「夢を実現しよう -いのちを守り、平和を築く-」を拝聴しました。

美しいコーラスの歌声で、フォーラムがスタート。「マーガレット」の皆さまです。活き活きと歌っておられるお姿、若々しく華やいでおられます(*^_^*)

10月で104歳になられた日野原先生。ピンクのジャケットとネクタイが鮮やかです。新横浜から車椅子に乗って来られたとのことですが、ステージにはしっかりご自身で歩いてのご登場でした。すばらしいです。

我々はどこから来たのか。我々は何者か。我々はどこへ行くのか。
日野原先生は、よど号ハイジャック事件に巻き込まれ、生還したときに、自分の命の意味を考えられたそうです。そして、「私に与えられたこれからの人生を誰かのために捧げよう」と決心し、勇気を持って実行されているとのこと。
 
ソクラテス曰く「ただ生きることだけでなく、よく生きる」ことが大切。

日野原先生の、よく生きるための4つの提言とは
�出会いから学ぶ 人との出会いによってこそ新しい運命が始まる
�生き方を変える 人は生き方を変えることができる
�老いを創める 創めるということを忘れない
�自分の運命をデザインする 自分の運命は自分で作っていける

先生は、2003年から2015年10月まで、227校で「いのちの授業」を実施、
大阪から世界へ平和を発信!と提言されました。

日野原重明先生、104歳。「私の夢をどうして実現するか」を、今日も考え続けておられます。

2015年12月4日金曜日

障がい者週間 ロビーコンサート

門真市役所別館1階におきまして、障がい者週間(12月3日〜9日)啓発活動として、ロビーコンサートが開催されました。

美しいヘルマンハープの音色と、ウクレレの伴奏に合わせ、クリスマスソングや賛美歌、カンツォーネなど、いろんなジャンルの歌と演奏を、聞かせていただきました。

師走のあわただしい季節、ひとときの癒しと安らぎを、ありがとうございます(*^_^*)

2015年12月3日木曜日

門真ロータリークラブ例会 卓話「無意識の世界」

本日は、門真ロータリークラブの例会日。
卓話は、精神科医 木下利彦先生による、「無意識の世界」。

人は、覚醒している時は、意識下にいますが、睡眠時は、無意識の中に、時々、はいっているものだそうです。

加藤周一氏の著書「20世紀の自画像」によれば、20世紀の学問と文学芸術は、最初の10年に多くの発見、研究がなされたそうです。その中でもフロイトによる心の研究は、とても有名なもの。

フロイトによれば、「無意識」の特徴は「相互の矛盾と否定の欠如」。難解ですが、矛盾も否定も、ない、という考え方は、新鮮で興味深いです。意識下では、常に、矛盾や否定は、はっきり存在しているものですから。

フロイトを訪ね、後に決別した、カール・グスタフ・ユングもまた、無意識論を発表しています。
ユングの無意識論によれば、意識は、層構造を成していて、上層階から順に、「意識」「個人的無意識」「家族的無意識」「文化的無意識」「普遍的無意識」
無意識、に、文化や普遍的なものがある、というのは、不思議です・・。

ユングによれば、さらに、意識と、無意識の間には、心的エネルギーがやりとりしているのだそう。このあたり、目に見えないだけに、何とも不可思議、しかし、同時に神秘的でもあり、興味をひかれるところ。

そして、ベストセラー作家、村上春樹氏の作品には、無意識下でのシンボルと思われる表現が、多用されていて、それもまた、氏の作品の人気が高い理由の一つでは、という分析があるそうです。

内容が難解で、すっと理解できませんでしたが、人間の心理の深層を垣間見たようで、おもしろく聞かせていただきました。
このような異分野の専門的なお話を、30分間の卓話として聞かせていただけるところが、ロータリークラブの大きな、かけがえのない魅力です。(*^_^*)

2015年12月1日火曜日

【環境】末吉竹二郎氏 基調講演

本日は、「第5回 あましんグリーンプレミアム 授賞式」へ。基調講演「COP21が変えるビジネス環境」を拝聴しました。講師は、国際環境計画・金融イニシアティブ UNEP・FI 特別顧問 末吉竹二郎先生です。

先生のお話は、常に強烈なインパクトがありますが、今回はまず結論から。「温暖化/持続可能性は、自然の問題を越えて経済の在り方、ひいては、ビジネスの国際競争力の問題になってきた」

結果論、ですが、持続可能性を壊しつつあるのは、これまでの経済モデルの在り方であり、今後生き残れるのは、いち早く、脱炭素化し、持続可能性を求める経済(ビジネス)だけである、と。

グローバルな視点から、石炭関連産業からの投資の引き揚げ、カーボンバブル崩壊の危険性、CO2価格時代の始まり、自然エネルギー、などについて解説いただき、実際に変わり始めているビジネスモデルを紹介されました。

CO2濃度、海面の上昇、絶滅危惧種等、あらゆる環境問題は、ますます深刻さを増すばかりの悲惨な現状。国際世論も大きく変わりつつあります。

SDGs・・Sustainable Development Goals
「持続可能な開発のための2030年アジェンダ」として17の目標が国連サミットで採択されています。あらゆる貧困の解消、飢餓の終焉、健康な生活の確保、良質の教育の確保、ジェンダーの平等の達成、現代的エネルギーへのアクセスの確保、持続可能な経済成長の促進、レジリアントなインフラの構築、持続可能な都市の実現、気候変動と闘う緊急な行動、他。

COP21は、パリで11月30日〜12月11日、開かれています。経済モデルを根本から見直し、気候変動に対応したビジネスを構築し、世界でうずまいている脱炭素競争に勝ち残れるのか。日本の姿勢が世界に問われています。