令和8年3月 飯盛霊園組合議会での、一般質問と答弁です。
《質問》
門真市議会議員 池田はるこです。
今年の1月、行政視察に参加し、長野県の斎場を2か所、見学させていただきました。
佐久広域連合が管理運営する、佐久平斎場は、落ち着いたやすらぎを感じさせながらも、たいへんデザイン性の高い建物でした。
壁に架けられた、日本画家 中島千波氏の作品『樹霊淡墨櫻』が、静寂の中にも安寧を感じさせる作品でたいへん印象的でありました。
北アルプス広域連合が運営する、北アルプス広域葬祭場は、北アルプスの山並みをイメージした外観デザインでした。エントランスホールには、地元の画家 齋藤清氏の作品『光明無量』が架けられていました。重厚な趣きで、心静かに過ごせる空間になっていました。
今回の視察で、2箇所の斎場を見せていただき、建物の高いデザイン性、日本文化の趣のある内装、各葬家の動線への配慮、地域の風習・文化習慣との整合等、参考となる点が多々ありました。
そこでお尋ねします。
飯盛霊園組合が、今般新たに建設する建物について
・デザイン、素材で工夫した点
・この地域の市民のニーズに合わせた特色
・公共施設にふさわしい、絵画、書、等の壁面装飾について
以上3点について、ご見解を教えてください。
《答弁》
・デザイン、素材で工夫した点
新斎場のデザインでございますが、外観といたしましては、シンプルな勾配屋根と大 きな庇で構成された山形の建物形状を採用するとともに、排気塔などが見えにくい形状 を採用しております。これらにより、緑豊かな周辺環境と連続した風景にたたずむデザ インとしております。また、落ち着いた風合いの外壁と前面の植栽により、自然に包まれ たイメージを創出しております。
内観といたしましては、1階のエントランスホールにモノトーンの色調の自然石タイ ルを採用すること等により会葬者の不安を和らげる空間をデザインしております。また、 2階の待合空間には木質のフローリングと天井を採用するとともに、四季折々の飯盛の 眺望を施設内に最大限取り込める大開口を設けることで、自然との共生が図られ、遺族 や会葬者が心安らぐ場としてデザインしております。
・この地域の市民のニーズに合わせた特色
飯盛斎場は、昭和41年の霊園事業及び火葬場事業計画認可を受けて、昭和43年に竣工し事業を開始しました。その後、関係市及び近郊市民まで幅広く利用されてきまし たが、平成5年の建替えから約30年が経過しており、施設・火葬炉共に老朽化が進行し ております。新斎場の整備にあたりましては、今後増加が見込まれる火葬需要への対応 や火葬炉設備の環境面への負荷の軽減、災害時の機能維持など、必要な機能と規模を備 えた施設整備を行うことで、4市で構成される一部事務組合として、利用者のニーズに 添えるよう努めているところでございます。また、地元地域との意見交換のなかでもあ りました斎場の環境面におきましては、他市と比べてダイオキシン類などの環境性能基 準の目標値を高く設定しているところでございます。
・公共施設にふさわしい、絵画、書画等の壁面装飾
斎場整備にあたりましては、斎場2階の待合ロビーには展示棚を設けるなど、地域の歴史や文化、自然などを知ることができる展示物や資料を備え、遺族や会葬者が地域の 中で生活し故人の背景とともに思いを馳せることができる計画としております。
ご質問の絵画や書等による装飾も含めまして、各関係機関や関係者、整備事業者な どと相談しながら、組合内で十分な議論を重ね、施設利用者の心情に沿った公共施設となるよう総合的に検討してまいります。
《意見、要望》
ありがとうございます。
葬祭場は、大切な家族との最期のお別れの場所ですので、心穏やかに過ごせるための温かみ、落ち着きあるデザイン、自然素材の活用や、照明の工夫、場所にふさわしい調度品など、必要であると考えます。
資材や人件費等の高騰で、建設事業は厳しい情勢がありますが、斎場、霊園等に関しては、全ての市民が関わる可能性を持つものであり、市民の悲しみに寄り添いながら、地域の文化に応じて役割を果たせる施設を整備、維持していくことが求められます。
ご答弁でも、周囲の自然と共生を図り、遺族や会葬者の心に寄り添い、地元地域との意見交換も踏まえて、進めていただいているというお答えでありました。
ぜひとも、それらの点に引き続きご配慮いただき、市民の心に寄り添う新施設を建てていただきますよう要望し、質問を終わります。






