本日夕刻より開催された、大阪府トラック協会東北支部第22回物流セミナーに参加しました。
講師はテレビ番組「ウェークアップ!ぷらす」「情報ライブ ミヤネ屋」等でおなじみの、ジャーナリスト・学習院大学法学部特別客員教授 岩田公雄先生。「時代の風 〜政治経済の変化を読む〜」をテーマにご講演されました。
経済、外交について、幅広いお話を拝聴し、経営も政治も新しい時代に対応していかなければならないことと、その難しさを感じました。未来を予測することは、いつでも難しいわけですが、特に昨今、自然界でも社会でも予想外のことが多発しています。柔軟な見識と、確固たる信念に基づく対応力が求められていると思います。
◇岩田先生ご講演メモ◇
【世界の流れの大きな変化】
天安門事件があり、冷戦が終結し、ベルリンの壁が崩壊した1989年。その後EU経済圏が拡大し、グローバル化してきたが、昨年流れが大きく変わった。
英のEU離脱、米のトランプ氏。従来感覚では「あり得ない」と思われることが現実となり、反グローバリズム、内向きな指向が拡がっている。
【安倍政権の強さ】
現 安倍政権は、世界でいちばん安定している政権と言える。全体を見れば「一強多弱(自民党だけが強い)」であり、「政高党低(官邸、総裁が強い)」である。戦後の首相連続在職日数は、多い順に
佐藤栄作氏
吉田茂氏
小泉純一郎氏
安倍晋三氏
だが、このまま安定が続いて、順位を上げ、小泉氏らを抜く可能性もあり。
【日本経済の再生】
安倍政権は、外交は高い評価。国内の経済再興はまだまだ課題。GDPは、日本はかつて2位で、世界の18%であったが、2010年に3位に後退(2位は中国)、現在6%弱。一人当たりGDPの順位は、かつて世界で3位だったが、今は27位。
一人当たりの生産力が極めて低くなっている。
日本人は、明治の初め、若者がどんどん米英に留学して技術や文化を持ち帰り、わずか20年ほどで近代化の基礎を作った。また、戦後、廃墟から再興し、19年でオリンピックを、その後6年で万博を開催するほど復興した。日本人には、その、力がある。
下を向いた時期が長すぎた。日本人の、持っている力を発揮すれば、現政権の目指すGDP600兆円は、必ず達成できるはずである。