2018年11月18日日曜日

門真市民コンサートと、門真市音楽協会30周年記念祝賀会

本日は、ルミエールホールにて第30回 門真市民コンサートが開催されました。
プログラムは三部構成で、門真の子どもたちによる「Jr.ストリングス」の演奏でスタートです。
そして、スイスからご参加のゲストヴァイオリニスト、フレンツィ・フリックさんと、中出悦子先生のチェンバロ、アンサンブルの弦楽器演奏家の皆さんで、ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集「和声と創意の試み」作品8より
「春」「夏」「秋」「冬」を。最後は合唱曲「我 唯一の神を信ず」そして、会場も一体となった「ふるさと」の大合唱でしめくくられました。
コンサートの余韻も冷めやらぬうち、レセプションホールにて、門真市音楽協会30周年記念祝賀会が開催されました。
30周年にふさわしく、音楽協会にゆかりの演奏家の方々が、次々とピアノ、クラリネット、ソプラノ独唱、ヴァイオリン…と、ご披露くださいました。コンサートの第二幕、と言っても過言ではない、すばらしいパフォーマンスの数々を聴かせていただきました。
門真市音楽協会は、30年前に、京都市交響楽団の吉田實先生が設立されました。当時は、ルミエールホールはもちろん、コンサートホールが門真にはありませんでした。吉田先生は、1986年に市立公民館でクラシックコンサートを開き、その2年後に門真市音楽協会を設立、若手の市職員や音楽家の皆さんが集まって協力し、東奔西走しながら、コンサートホールの無い門真市で公民館や公共施設を使って、クラシックを市民の皆さんに聴いてもらう機会を作っていかれたと聞き及んでいます。
当時は地方からの移住者が多く、文化住宅はあるが文化不毛の地、などと心ない噂もささやかれたそうですが、吉田先生は、「そんなことではいけない。門真市に、クラシック音楽文化を根付かせていこう」と奮起し、協会を立ち上げて、以来たゆまずご尽力されてきました。
なにごとも、最初の種を蒔くのは、勇気と決断、そして信念が必要です。
門真市にクラシック音楽文化を、という信念に基づいて、種を蒔き、育て上げて、現在はご息女の中出悦子先生が会長を務めておられる門真市音楽協会は30周年という実りの秋を迎えられました。
誠におめでとうございます。
これまでのご尽力とご功績に敬意を表し、今後ともますますのご活躍をお祈り申し上げます。
これからも門真で、クラシック音楽を身近に聴かせていただき、情操豊かな心を育て、美しい芸術文化にふれる喜びを、市民の皆さまとともに感じさせていただきたいと思います。