昨日参加した、自民党大阪府連 市町村議連 中央研修会では、「人生100年時代構想と全世代型社会保障制度について」をテーマに、衆議院議員 木原誠二先生のご講演を拝聴しました。以下は講演メモです。
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【人生100年時代】
100年の人生をどう生きるのか、どう働くのか。
これまでの国の制度では対応できていない。新しい、多様な考え方。
【成長戦略】
内部留保をICTと非ICTの投資へと向ける
人づくり革命
生産性革命(IT、AI、ロボット)
【全世代型社会保障】
日本の最大のリスクは「少子化」だが、日本の社会保障制度は医療、介護、年金と、高齢者中心。
社会保障全体のうち、家族向け支出は、OECD平均で13%、日本は5%しかない。
家族向けを2兆円増やしていく。消費税からと企業の子ども保険から。
これにより、社会保障制度の安定と、経済成長&女性の進出と、格差是正を目指す。
特に、女性の力、「知恵と工夫と発想とおもてなし」は必要だ。
【具体策】
3~5歳のすべての子どもの幼稚園・保育園の費用を無償化する。
幼児教育の充実は世界の潮流であり、諸外国で義務教育年齢を引き下げる方向性あり。
0~2歳児は、低所得家庭のみ無償化。
待機児童解消は、前提。(最優先)
認可外の質の確保や、保育士の確保と処遇など、課題も残る。
【更なる改革】
働き方改革、年金支給開始の柔軟化、勤労者皆保険など、企業経営に影響する制度改革も、今後、人生100年時代に向けて、進めていく必要がある。
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さて、昨年の敬老の日の厚労省の発表では、全国の100歳以上の高齢者は前年より2132人増えて6万7824人。47年連続で過去最多を更新したそうです。医療の進歩や健康志向のおかげで、10年前の約2倍、20年前の約8倍に増えています。
人口10万人あたり、最も多い県は、島根県で97.54人。大阪府は、ワースト4位で、40.29人です。
その意味では、大阪府の門真市における課題は、まず市民の健康寿命、ということだと思いますが、日本全体の制度設計が、人生100年時代を見据えて考えられ始めていることは頭に置いておかなければなりません。
そして、働き方においても柔軟さをもって改革を進めなければ、従来の「年齢に応じた標準的生き方モデル」にとらわれていると、100年時代に対応しきれません。ますます現役世代、若者世代の負担が相対的に増すようなことになってはならないと考えますし、子どもたちには100年もの長い人生を、ぜひ夢と希望を胸に歩んでほしいと思います。
子どもの頃は、100歳と聞くと、テレビに出るくらいのびっくりさん、だった記憶がありますが、医療の進歩は飛躍的です。
ダーウィンの、変化に最もよく適応した種が生き残る、という言葉も思い出しつつ、政策も社会の変化によく適応しながら、新しいことを進めていく、ということでは同じです。そういうものでないと、残らない。
今回の研修も、たいへん貴重な学びの機会をいただきました。
き感謝申し上げます。