講師は、㈱地方議会総合研究所所長 廣瀬和彦氏。議員定数の意義からスタートし、豊富なデータを示して分析したうえで、より適正と考えられる議員定数は何名なのかのヒントをご教示いただきました。
人数の算定方式には、何に視点をおいて重視するかにより、方式は様々あり、主な6つの方式を解説いただきました。「常任委員会数方式」「人口比例方式」「住民自治協議会方式(または小学校区方式)」「議会費固定化方式」「類似都市との比較方式(人口規模・財政状況)」「面積・人口方式」
いずれの方式も、それぞれ大切な視点を組み入れており、どれが一番良いかということではなく、検証して総合的に、議論をすすめなければならないと思います。門真市の場合、いずれの方式にあてはめても、現在の21名は、少なすぎると思われる、というお話しでした。
特に、「常任委員会方式」では、「常任委員会は、市政全般を所管で分け、専門的に精査する委員会である」という基本的考えの上に立てば、現在の委員会数(3つ)が、まず適正なのかどうか、という議論があります。今でも所管の範囲は幅広く、これ以上委員会数を少なくすると、範囲が広すぎて精査がますます難しくなります。そして、しっかり監視機能を果たすためには、委員会の人数(現在7人)も、それなりに必要であると思われます。
本日の研修も踏まえ、さらに多くの皆さまのご意見やご見識もお伺いしながら、しっかりと検証を積み重ねて、門真市にとってのよりよい議員定数のあり方を議論してまいりたいと思います。