2016年11月9日水曜日

民生常任委員会 行政視察2

民生常任委員会の視察二日目は、長崎市役所にまいりました。
研修テーマは「地域包括ケアシステム構築プロジェクト」についてです。

長崎市は人口約43万人。造船、機械工業、水産業、観光業が基幹産業です。すり鉢状の地形で夜景が見事。香港・モナコと共に、世界新三大夜景に、そして札幌・神戸とともに、日本新三大夜景に認定されています。
大型クルーズ船が年間200隻以上入港し、観光客も増大しています。

門真市とはほとんど共通点がなさそうな印象ですが、高齢化がすすみ高齢者のみの世帯や要介護者が増加していることは同じ状況。長崎市の場合、医師数や一般診療所数は中核市の中でもトップクラスですが、在宅医療の拡充や介護人員の不足など課題があります。

長崎市の重点プロジェクトとして、「長く元気で!プロジェクト」と「地域包括ケアシステム構築プロジェクト」を追加し、地域で市民のみなさまが自主的に健康づくりを行い、生涯にわたり元気で活躍する高齢者を増やすと共に、医療・介護・福祉の他職種連携を強化し、在宅医療や介護サービス、さらに生き甲斐づくりや介護予防にも取り組む体制を整備しています。

組織として、福祉部の中に「地域包括ケアシステム推進室」を立ち上げ主管となり、市の各部署、特に市民健康部と緊密に連携をとって、横断的に一体となって進めていることが功を奏しているのではないかと感じられました。

医師会との連携も緊密で、ICTの医療情報システムの共有化を検討したり、在宅医療の推進に協働で取り組んだりと、行政と一体的に施策をどんどん前に推進しておられました。

高齢者ふれあいサロンや、認知症カフェの創設、徘徊高齢者の見守りなど、地域で住民が主体となってすすめている事業も数多くありました。
門真市でも、取り入れてはどうかと思う事業もありましたので、情報共有をしながら、早速検討してまいりたいと思います。

視察の帰路、長崎市の隣の駅の人身事故の影響で、電車が大幅に遅れ、どうなることかと思いましたが、随行してくれた職員さんが、的確で迅速に最善の対応をしてくれたおかげで、何事もなくスムーズに帰路につくことができました。感謝いたします(*^_^*)