門真ロータリークラブの例会でお聞きした、門真警察 葛城署長さまの卓話「安全安心なまち 門真の実現へ」より。情報をご提供します。
特殊詐欺の現状について。
大阪府下の特殊詐欺(振り込め詐欺及び振り込め類似詐欺)は、増えているでしょうか?それとも減っているでしょうか?
実は、平成25年と26年を比較すると・・・
「件数」は約30%も「減っている」のに、「被害金額」は約10%、「増えている」のです!!
つまり、1件当たりの被害金額が、ドカンと増えているのですね。
特殊詐欺の手口は、どんどん複雑化していて、主なものとしては、①オレオレ詐欺 ②架空請求詐欺 ③融資保証金詐欺 ④還付金等詐欺 ⑤金融商品等取引名目の詐欺 など。
犯人は、架空の会社名、人物名を名乗ったりするだけでなく、弁護士、市役所職員、金融機関職員、挙句の果てには警察官などを名乗るケースもあるので、ほんとうに悪質で、手が込んでいます。
「ATMで返金をします」→詐欺ですよ!
「レターパック、宅配便で現金を送れ」→これも詐欺ですよ!
実際に被害にあわれたケースの話を聞くと、これは多くの人がだまされてしまうだろうなと思われるほど、ほんとうに巧妙な手口です。自分は大丈夫、と思っている人でも、いざ大切なお子さんや、かわいいお孫さんが、窮地に立たされているなどと言われたら、誰だってあせりますよね。
高齢者の方々の、善意や家族愛につけ込んで大金をだましとるなんて、そんなひどい犯罪被害が増え続けている日本とはいったいどうしてしまったのでしょう。
根本的に見直していかなければならない問題がある。それはまちがいないと思います。
特殊詐欺で逮捕された未成年者は、311人にのぼるそうです。子ども達をしっかり育てるのは大人の責任。大人の一人として、できることからひとつずつ、取組んでまいります。